ポートレートギャラリーの肖像

ポートレートギャラリーの肖像

私のポートレートギャラリーの現在の断面写真です。
katatiさんに作って頂いて、
オープンした頃は、とても整然として静謐な空間
だったのですが、肖像の数も増え続け、
もう、足の踏み場もありません。

（写真をアートと同じ土俵で、論じることも、
アートという言葉自体も好きではないですが、）
肖像写真について、、、、、、


人の写真は、撮影された瞬間に時間が凍結します。
そして、そのイメージは時空を超えて
独立した存在となります。
ときには、小学校のアルバムの中で
自分とは思えないまぶしそうな顔をした
子供であったり、、、、
かつて愛した、もう２度と会いたくない人の
笑顔であったり、、、、

そして肖像写真の、究極の姿は「遺影」です。
写真は、撮影された瞬間から
遺影になる可能性をもっています。
被写体が、消滅してしまったその瞬間から、
写真は、被写体の持っていた表層を
完全に凍結させて、
人々の心の中に強く残り続けるイメージへと
昇華します。

私が撮りためたポートレートを、
１０年後、２０年後、、どこかのメタバースで、
もし御覧になって、何かを感じていただけたら、
幸いです。

2008年10月3日　　　バーク