Friday, October 10, 2008

SSとリアルな写真について

SSとリアルな写真について

先日、nekonuko Nakamoriさんという方から、
お手紙を頂きまして、今夜お会いして
いろいろお話ができました。

ねこさんは、SSをベースにした肖像画を
書いていらっしゃるんですが、
SSとリアルな写真の関係について、
いくつか質問をされました。
それにお答えするなかで、、、
普段はそういったこと、考えることはあまり無いので、
こちらに書き留めておこうとおもいます。

「カメラとビューアーは別物ではないと思っています。
再現性の無い3Dの事象を2次元に
定着させるという点において、すごく近いものに感じてます」

「SSを加工することに関しては、
ネガをプリントする感覚に近いと言う意味で、
否定はしません。」

「私の中では、SSとリアルの写真は、
かなりの部分で
同じような感覚です。」

「SSもリアルもまったく同じですが、
私は、写真を撮ることをアートだとは考えてなくて、
いろいろ考えたり、コンセプチュアルに狙うよりも、
少しでも数多く撮影したいです。
考えすぎて、撮りそこなった悔しさを、体が覚えて
いるので、とにかくがんがん撮って、
がんがん、見せるだけです。
撮りそこなった被写体に限って、すぐにその姿を
消してしまうのはSSもリアルも非常ににていますし、
そういうことを何度も経験しています。」

「展示に関しては、
ただ面白ければいいな~って感じです。
インスタレーションとプレゼンの違いも
よくわかってません。」

「ねこさんが描かれている
SSをベースにした肖像画
は、コインアップなんかで、
よく外人さんがアバターの
SSを加工してる感覚に近いように感じました。
ただ、手法や名前は、各自の自由だし、
変化していくものなので、
もう自分勝手にどんどんやって
表現の幅と作品を増やすことが、
大事だとおもいます。」

「一瞬を切る撮るみたいなアナログ写真の魂は
フォトグラファーの中に生きていますが、
表現の多角化とデジタル写真の台頭によって
いまは、非常に混沌としていると思います。
すでに古典と呼ばれるアナログ写真ですが、
いい写真の持つ不思議な力は、
いつまでも変わらないで残り続けるはずです。」

こんな感じだったかな、、かっこよくまとめると、、w
もちろん、かみかみで、、ねこさんにご迷惑を
かけながらではあるんですが、、、

以前撮影したSS達に対して、
部屋の大部分をしめるフィルムのアーカイブ達と
同じ感覚を抱いてしまうバークでした、、


WLが導入されて、すぐに撮影した
今は無き砂漠のお城とイーグルです。
思うに、この世界は、すべてのものが
ものすごく早いサイクルで消えてしまうような
気がしています。
世界中の住人達が、それを知っていて、
本能的にSSを撮りまくっているのかもしれません、、

何を言ってるか、、わかんなくなっちゃった、、?
はい、つかれてますw
ま、いっか?

そんなわけで、、仕事が終わってないのに
またもやSL三昧、、、、

11 comments:

Qたま said...

バークさんのSSは充分に芸術写真だと、私は思っています。このページにあるSSを見れば誰だってそう思いますよ。私は昔から被写体の人間にポーズをとらせる報道写真家に舌打ちしているんですが、バークさんのガンガン取りまくれっていう姿勢がもっとも正しいのではないかと思いますね。それでナイスショットが撮れなければ不運と思って諦めればいいのです。相手がプロのモデルでも記念写真被写体でもない場合はポーズなんかとらせないで欲しいもんです。バーク語録、人柄がでていて実にいいなあ^^

Shoji Kumaki said...

ガンガン撮ってチョボチョボ見せる。僕はそういうスタイル...なんていうと、また「屁理屈オジジ」って罵倒されちゃうね。うはは

aya♪ said...

「世界中の住人達が、それを知っていて、
本能的にSSを撮りまくっているのかもしれません、、」

たしかに追い立てられるようにSSとってますね^^;

Euri said...

どうしてSSを撮るのだろう・・・
なんてことすら考えたことがなかったので
やっぱり"本能"だったんだな。。。と
バークさんの言葉で改めて確認しましたw

うちのお店もそうですが、長く存在している場所というのは
"ほぼ変わらない" か "常に変化をしている"
そんな気がしています。
変わらない場所にも、"感じる"という意味の
日々、目に見えないような変化はあって
それを切り取るためにも撮ったりもしますね。

chocolate said...

nekonukoさんの肖像画という表現も
おもしろいですね。
みなさんそれぞれ我が道を行く
撮り方表現方法でおもしろいなあ。

バークさん、いつの間に撮りはじめてるの!?って
よくあるもんね。
あたしまだポーズとってない移動中とかでも
撮ってるのわかって
あー自然でよかっちゃねー とか思ってたw

その瞬間瞬間をがっつりもっていく姿勢、
やっぱゲージツ家だと思う。

kyota said...

いろいろ建造したけれど、SS以外に痕跡がないの。
だからやっぱり撮らなくちゃ、今を切り取らなくちゃと思う。

私の場合は、記録、、、だけどね。

肖像画っていうのも面白いですね。

Gra♪ said...

その瞬間を切り取る。
その瞬間から生まれる「何か」を追い求める道を奔って15年くらいになります・・
「瞬間」の語るべき無限性は本当に尽きないものデスね^^

SSは・・流石に私もド下手ではありますが、自分で撮ったものって「これぞ」と嵌るといい思い出になります。
消え行くもの・・そうデスね。
仮想空間の中の存在(SIMや人や物)というだけでなく、仮想空間自体もその時代のその瞬間に存在していたものとなる日もあるかも知れません。

日々想う事の中に、「やれた事」「やれる事」というものがありますが、出来る事を挑戦し続けるというのは楽しいデスね^^

bark Aabye said...

たまさん、,だから〜芸術じゃないっていってるのにw
あと、、撮影の内容によっては、合理的に進める為に
職業モデルじゃない方に、ポーズの指示をすることは、
もちろん多かれ少なかれあります。
与えられた条件のなかでスムーズに撮影を行うのも、
プロの条件でもありますから、、
ただSSに関しては、ポーズということに関して
議論するべきかもしれませんね、、

しょうじさん、、わたしだって世に出ないカットがいっぱい
だよ〜んww

あやさん〜ね〜この膨大な資産は、、
はたして、ちゃんと残り続けるのかな、、
多分、、これだけ資本がはいっちゃうと、、
もう,消せないだろうしねww

ゆーりさん〜お店とかこそ、日々のスナップを
少しずつでも貼っていったら、ものすごく
ユニークで貴重なものになるとおもいますよ〜。
リアルな飲食店や、ジャズクラブなんか、、
そういうのが歴史を感じるとこですよねw

ちょこさん〜そうそう、みんないろんなことやってて、、
おもしろいよね〜w
まだ撮らない〜とか言いながら、、WLの調整しつつ、,
あって思ったら、
シャッター押しちゃうもんねww

きょうたさん〜きっとね,その気持ちが今のムービー命月間に
つながってるんだと思う〜w
わたしも、ムービーは,PVであると同時に、
変化するかもしれない箱の記録でもあるもん〜

ぐらさん〜そうそう、、電気信号による幻なんだけど、、
SLはアバターの思念の集合体で、、
ある意味、なにがおこるかわからない、、
2度と同じことはおこらない、、
不思議な,,空間ですよね、、
ぐらさんの、求道者な、、エッセイ、、
ブログに書いたら教えてくださいねkkk

nekonuko said...

昨日は遅い時間にわざわざおいで頂き、ありがとうございました。
なんだか、ややこしいお話しにお付き合いいただいて、本当に感謝です^^

バークさんのおっしゃるように、デジタルは今までの概念をものすごく複雑にしていますよね。なんだかわからないことだらけですけど、少しずつ、そして楽しくやっていきたいなと思っています。

これからもよろしくお願いします^^

bark Aabye said...

ねこさん~いえいえ~こういう話することで
自分の考えもまとまるしねw
こちらこそ、よろしくお願いしますw

Evaelisa said...

何でSSを撮るんだろうと、SLを始めてからずっと思ってました。
今までにインワールドに放った、拙作のつたない4冊(?)の写真集はいずれも自分の撮った写真に多少ながらも「演出」という名目で加工を施してきました。
ですが、バークさんの写真は嘘偽りなく加工がされていないという事実をどなたか経由で知ったときには、加工をしてでないと自分の撮った写真に自信が持てないのかという、自分の技量のなさに情けなさを抱いた次第です。
私がブログに掲載しているSSは全て、単に画像をブログ表示サイズに縮小させただけのもので、もしこれを「加工」と呼ばないのであれば、未加工の作品がブログに掲載されています。

今回発表する予定の写真集は、「加工」というものをほとんどしていない、いわば一発取り……つまり、撮った写真はアップロードでインワールドに残し、それをそのまま写真集に使うという……内容の写真集です(ただし、見開き掲載の作品については、512*512の画像に合わせるために、本来、1024*714程度でHDDに落とした画像を1024*512のサイズで切り取りし、それを512*512ずつに分けて再度インワールドにアップさせています)。

ただ、今現在、諸処の事情で自発的にですがインワールドに出向くことを見合わせています。写真集の完成とそれに伴ったささやかなエキシビジョンは開催するつもりですが、それがいつになるかは未定です。また、再びインワールドに侵入できる心情になり、写真集を完成させたときには改めてご連絡差し上げます。

長々とすいませんでした。